厚岸湖・別寒辺牛湿原(あっけしこ・べかんべうししつげん)
- カキ養殖が行われている河口の汽水湖と自然度の高い川、流域の湿原
- 湿地のタイプ:汽水湖、塩性湿地、河川
- 位置:北緯43度03分、東経144度54分/標高:0?20m/面積:5277ha
- 湿地のタイプ:汽水湖、塩性湿地、低層湿原、河川
- 保護の制度:国指定鳥獣保護区特別保護地区
- 所在地:北海道厚岸市/登録:1993年6月

湿地の概要
北海道東部を南から北に流れ下る別寒辺牛川は、全長43km、日本の主要な河川のなかでもっとも人工工作物の少ない自然度の高い川である。流域に約8200ヘクタールの別寒辺牛湿原が広がり、河口に3230ヘクタールの厚岸湖がある。
別寒辺牛湿原は、東の霧多布(きりたっぷ)湿原、西の釧路湿原の陰に隠れて長い間、開発の手が入らなかったため、日本で有数の原生的自然が残されている湿原である。辺寒別牛川流域に広がる大部分はヨシ、スゲ、ハンノキからなる低層湿原だが、1989年に人工衛星写真の解析から約100ヘクタールの高層湿原がほとんど手付かずの原生状態で発見された。湿原の発達過程を見られる貴重な湿原である。
厚岸湖は汽水湖で、湖畔の塩湿地には、ここで発見されて名前を冠したアッケシソウはじめ塩性息物群落が点在し、潮汐の影響を受ける別寒辺牛川の左岸河口では、スゲ類などに特徴的な種構成を見ることができる。
野鳥の楽園:
確認されている鳥類は約170種で、冬も全面凍結しない厚岸湖は日本有数のオオハクチョウの越冬地になっている。厚岸湖周辺では、300羽以上のオオワシ、オジロワシが越冬する。また、別寒辺牛川上流域はタンチョウの重要な生息地としても知られ、2005年、日本野鳥の会がトラストしたタンチョウ保護区381ヘクタールが新たにラムサール条約湿地に編入された。「北東アジア地域ツル類重要生息地ネットワーク」「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」に参加している。
湖のワイズユース:
太平洋に面した内湾の厚岸湾と汽水湖の厚岸湖は、波静かな天然の港湾で、生物相豊かな好漁場として、昔から利用されてきた。現在も漁業は地域の主要な産業で、サンマ、サケ、マス、コンブなどの水揚げとともに、厚岸湖内ではカキ、アサリ、ノリの養殖が盛んにおこなわれている。漁業組合では、湖の水質と環境を守るた目、毎年、別寒辺牛川の上流部、集水域で植林を行っている。
【オオワシ】
全長89cm体は黒褐色で、翼と前縁部と尾だけが白い、黄色い大きなくちばしと足をもった大型のワシ。海わしの仲間では最大で、翼を広げると2.4mにもなる。カムチャツカ半島やサハリン沿岸で繁殖し、冬に北海道の道東にやってくる。主に魚を餌にしている。
関連自治体
厚岸町役場 Tel: 0153-52-3131
http://info.town.akkeshi.hokkaido.jp/
当ページは湿地保全等の環境教育を目的に
下記、出典からの情報を掲載しております。

日本のラムサール条約湿地
━ 豊かな自然・多様な湿地と賢明な利用 ━
発行:環境省
http://www.env.go.jp/nature/ramsar_wetland/pamph02/index.html
